風邪症候群とも呼ばれるもので、一般的には「かぜ」と言われることが多いです。これは、鼻から喉頭の間の上気道に急性の炎症が起きた状態を言います。炎症が起きる原因の大半はウイルス(残りは細菌 等)ですが、その種類は200種類以上あるとされ、アデノウイルス、RSウイルス、コロナウイルス、ライノウイルスなどが含まれます。
よくみられる症状ですが、感染してから1~3日後にくしゃみ、鼻水、喉の痛み、咳等がみられます。また、発熱(37~38度)や頭痛、嘔吐、下痢などが現れることもあります。多くの場合、発症から2~3日をピークとして、症状は徐々に治まっていきます。この状態は1週間程度続くとされています。
かぜに特効薬はありません。多くは安静にするなどして、自然に回復させていきます。ちなみにかぜをこじらせると、肺炎、中耳炎、脳炎などを併発させることもあります。したがって、病気の経過については、ご家族さまが注意深く観察されるようにしてください。
なお症状がつらそうという場合は、対症療法を行っていきます。例えば、熱が高ければ解熱剤、咳がひどい場合は咳止めを使うなどです。